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東味鋺の家  (愛知県名古屋市) 
完成予定 : 2023年秋

地から守られた家族の居場所

敷地周辺は住宅が多く建ち並ぶ住宅街である。古い住居も残っていながら、比較的新しい住居や集合住宅が見受けられ、今回の敷地を含めてどんどんと街の新陳代謝が行われるであろうと予見された。
その中にある今回の敷地は分譲地のように細かく分筆されることなく残っており、敷地面積も240平米と大きいことから周辺敷地よりも環境が作りやすい状況であると考える。しかしながら敷地形状が南北に長いこと、東西に近接して住宅が建っていることから、面積的に環境が作りやすい一方で、隣地状況により環境が作りにくい一面も持っている。

敷地東西に住宅が隣接していることや予算のバランスから廊下をなくすことで有効的な面積を増やすことを考えた。

東西幅を抑えて南北に長く建物を伸ばしていくことは廊下の増加につながり、住宅面積の増加につながる。そのため東西に対して拡げていくこととした。それにより東西の窓等の自由度は低くなってしまうが住宅面積と活用できる用途をもった面積の比率が近くなる。

東西の自由度が低いのであれば、くつろぐ場所を守る装置として捉え、水回りや階段、収納などを東西に配置し、LDKなどくつろぐ場所にサンドイッチさせた。それによって獲得できない東西の光や風は玄関を使いながら南北で補っている。

 

サンドイッチさせた東西の2棟と2階建ての居室棟を外観から可視化させ、より小さな家が連なったような見え方にしてる。この建ち方は同じ床面積を持つ他の住宅よりも外観からは小さく見せることができる。

調査からこの周辺に大きな住宅が建たないであろうという考え、また住宅を建てるということは街の一部になるという考えから、街のことも考え、優しい見え方の住宅が増えてほしいという小さな抵抗と願望をこの住宅に込めている。

用途:戸建住宅

構造:木造2階建て

建築面積:62.65㎡

延床面積:105.81㎡(1階:62.65**㎡ 2階:40.58.**㎡)

模型写真:border design architects

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