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絵本の庭 (愛知県名古屋市) 

完成予定 : 未定


居場所としての床とあだ名をつける壁

愛知県名古屋市の絵本店に新たにキッズスペースと授乳室を新設する計画。絵本とは単なる本を飛び越えて「親と子」「本と子」「子と子」のコミュニケーションの一端を担う存在である。この場所だからこそできるコミュニケーションを持つ空間にしたいとクライアントから要望を受けた。
店全体を敷地と見立て、その中でどのような可能性があるかを考えた。入口を除き唯一二面採光が可能な南東が計画場所である。光が入るその場所を庭に見立て、地面に寝そべりながら絵本が読める空間を提案した。
庭と店との境界に曲線で切り取られた薄い壁を立ち上げ、場所による視線の変化や子供でも覚えて言葉にしやすいアイコン性を持たせた。床は様々な凹凸をつけて人工芝を張る。
 
子どもが凹凸の中で居心地のいい場所を探し、そこから見える景色と絵本により、その場所を「自分が見つけた自分だけの場所」として認識させようと試みている。


用途 : 絵本店キッズスペース・授乳室
構造 : RC造リノベーション
フロア面積 : 191.81m2
改修面積 : 35.92m2

模型写真:border design architects

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