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建築家の家に込める愛着ってなに?②

更新日:4月29日

大黒柱と暮らす


荒尾の家は中心に丸い大黒柱のある家です。大黒柱というと少し古いように思うかもしれませんが、この大黒柱という存在を現代の考えにフィットするように考えたのがこの住宅です。この大黒柱はただの物質としての柱ではなく、家族の絆への想いと様々な役割が込められてます。



成長を感じることができる


【構造的な役割を可視化】

今回の大黒柱は通し柱という土台から小屋梁まで貫通する柱になります。さらに変形平面であるため様々な角度の梁と接合する必要がありました。通常サイズでかつ矩形の柱の場合、柱の断面欠損が大きく耐震性に影響を与えます。断面の大きなφ250の丸柱を大黒柱として活用することで、どの角度でも対応でき、かつ断面欠損に対しても考慮することが可能となりました。



意匠だけでなく構造的にも重要な柱


【家族の成長を象徴】

子供の成長に身長という要素は切っても切れません。非常にわかりやすい例ですが、子どもたちの成長の記録が大黒柱に刻まれ、その跡が子供の、家族の、この家の成長であり歴史となっていきます。



2階から見る丸太大黒柱


【拠り所としての存在】

背もたれにする。かくれんぼをする。相撲の真似事をする。抱き付いてみる。この大黒柱は原っぱに立つ大きな樹木のような存在にしたいと想って設計しました。何もない原っぱにとって樹木というのはかけがえのない拠り所であると思います。それと同じように、家族にとってこの大黒柱を、さらにはこの家を拠り所として暮らしていってほしいと願っています。



ピクニックで大きな樹を拠り所にするように、家にもそういった存在があった方がいいと思う


【建築家の家に込める愛着 まとめ】

現在の世の中にあって家というと、断熱等級や耐震等級など誰かが数字で評価する部分に重きが置かれているように思います。もちろんそれは大切なことです。そのシェルターの側面としての役割を全うしながらも、そこに暮らしがあるということをないがしろにしてはいけないと思います。どういった家族でありたいか、どういった成長をしていきたいか、していってほしいか。家というのはそこが一番大切なのではないかと思います。荒尾の家にとって建築家の家に込める愛着ってなにとは樹木のような大黒柱です。人それぞれ想いはあると思います。設計をお考えの方は、抽象的でいいので、何を大切に生きていきたいか考えることが愛着を持つ住宅と暮らす第一歩だと考えています。







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