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大川の家

house

大川の家

内と外とつながる家

岐阜市に建つ住宅は、周囲が商業施設や住宅で埋め尽くされた地域に位置し、コンクリートやアスファルトが主体となっている。しかし、敷地は東の車通りの多い道路、南北のすぐ行き止まりになる生活道路に囲まれ、通行人が目にする面積が大きいため、土の地面をなるべく残すことを重視した。建物は敷地境界線からセットバックし、芝生の地面で周囲との緩やかな境界を形成し、窓には樹木を配置してプライバシーを確保しつつ庭を開放した。内部も部屋間や外とのつながりを考慮し、食卓と台所は南北の生活道路に開くことで空間を水平方向に拡張させた。食卓居間のある1階、中2階の居間、2階の子ども室は断面的につながっており、それらの部屋から居間を見れば自然とその先にある外へ視線を拡げる設計となっている。様々な空間を繋げたその先に、家族同士、家と周辺住民や目の前を散歩する人、過去と現在が繋がる空間を目指した。

完成:2018年

所在:岐阜県岐阜市

用途:戸建住宅

構造:木造2階建て

建築面積:58.58㎡

延床面積:104.36㎡

写真:APERTOZERO 吉池輝朗​

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