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つらなり

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つらなり

​斜めで交わる本と人

メルヘンハウスが新しく行う商い「GOGOメルヘンハウス」。このプロジェクトは様々な場所へ出張し、その場で本の販売を行う移動絵本書店である。そこで使われる書棚をデザインした。 メルヘンハウスの基本理念である「みて、きいて、よむ。そして、さわる。それが絵本。」を体現させられるもの。 書棚を普段使用する車への積み込みが容易に行えること。 ある程度の冊数を陳列することができること。 それらを満たす形態を模索した。 その中で山型の什器を連ねることで生まれる斜辺を持った本棚を計画した。 複数の斜辺は、連なった部分は棚差し、単独の部分は面出しの陳列を基本としている。そのどちらも本との関りが斜めの視線となる。子どもでも大人でも斜めの視線で本を探し、しゃがみ、書棚に手をかけて絵本を手に取る。この共通した行動により従来のような縦に積まれた書棚によって生まれる身長による視認性の優劣がなくなり、大人に頼まずとも子どもひとりで絵本を手に取ることが可能となる。この「つらなり」という書棚によって多くの子どもが様々な絵本と出会い、その絵本を通じて周りにいるたくさんの人たちとつらなってくれることを願っている。

完成:2020年

用途:移動書店用什器

写真:植村崇史写真事務所 植村崇史​

​掲載:designboom

   Global Design News

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