border design architectsの家づくりの進め方〈見積もり・確認申請〉
- borderdesigna
- 9 分前
- 読了時間: 5分

家づくりってどうやって進めていくるのかわからなくて不安!!
本当に理想のおうちづくりってできるの?
設計事務所との家づくりって敷居が高そう・・・
というお声をよく聞くので一度皆様とのやり取りの流れや、実際に僕がどのように設計を行っているのかまとめてみようと思いました!
前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、しっかり書ききりたいと思いますのでお付き合いください。
実施設計が終わり、理想を詰め込んだこの家が「実際いくらかかるのか!」ということで、見積もりを取るフェーズに入ります。
目次
工事編へと続く
border design architects の家づくりの進め方〈見積もり・確認申請〉

見積もりの種類
見積もりの取り方には2種類あります。
相見積もり(あいみつ):複数社の工務店から見積もりを取る方法です。
(なんだか「相田みつを」みたいな響きですが、相見積もりです。あしからず)
特命見積もり:あらかじめ1社に絞って、そこにのみ見積もりを依頼する方法です。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
相見積もり
メリット
複数社の金額を比較できるので、希望に合った工務店を選びやすい。
(例:一番安い、技術力が高い、両者のバランスがいい など)
デメリット
見積もり内容の細かさにバラつきがあり、必ずしも同じ条件での比較ができないことがある。
追加工事が発生し、結果的に高くなる場合も。
※もちろん、こうならないようにしっかり精査します!
特命見積もり
メリット
設計段階から工務店と相談できるので、図面の精度が上がり、スムーズなやり取りができる。
信頼関係が生まれやすい。
デメリット
他社との比較ができないため、金額の妥当性がわかりづらい。
当事務所では、基本的には「特命見積もり」をおすすめしています。
なぜかというと…
相見積もりは比較できるとはいえ、「高めに見積もる」「見積漏れで安く見せる」といったケースがあると、正しい比較にならない。(※うちの事務所がお願いしている工務店の話ではなく一般的なお話です。)
特命見積もりでは、「信頼してくれているから応えよう!」という心理が働きやすく、結果的により良い家づくりにつながる。
もちろん、相見積もりをご希望の場合も対応可能ですので、ぜひご相談ください!
見積もりの流れ
ボーダーデザインアーキテクツの見積への想い
見積もりは、打ち合わせで決定した内容を反映させた実施設計図面をもとに行います。
ただ、僕らとの家づくりでは、最初の見積もりで予算通りに収まることはほとんどありません。
むしろ、「理想」を詰め込んで、まずは本当に欲しいものを全部盛り込むスタイルで設計を進めています。
なぜなら…
設計段階で「これは高いからダメです」「これもダメダメ!」ばかり言われたら、全然楽しくないですよね?
何がどれだけオーバーしているのか、ちゃんと見えた方が納得感があるからです。
とはいえ「全部予算内で叶いますよー」ということを言いながら打合せを進めるわけではありません。
いずれ見積もりが出たときに取捨選択する心構えが必要なことは都度打合せの時にお伝えしています。
オーバーした場合の対応
実際、見積もりが予算をオーバーした場合には、「予算内に収めるための変更案リスト」を作成してお渡しします。
そのリストをもとに、
「ここは絶対に残したい」
「ここは変更してもOK」
という話し合いをしながら、調整していきます。
意匠的な部分であれば、同じような状況をより安く作ることも提案することもできますので、あまり悲観的にならないようにしていただければと思っています。
これらは独断で勝手に変更することはありませんので、ご安心ください!
確認申請について

確認申請
見積もり金額が決定したら(もしくは決定の見込みが立ったら)、確認申請を行います。
確認申請とは「この建物が建築基準法に適合していますか?」ということを審査してもらう手続きです。
これが下りないと、工事に着手できません。
※2025年4月から法改正により、住宅レベルでも許可に1か月以上かかることになりました。そのため、スケジュールには余裕を持って組んでいく必要があります。
その他の申請が必要な場合
土地や建物の条件によっては、確認申請の前に別の申請が必要になる場合もあります。
市街化調整区域 → 建築許可申請
土地の造成を伴う → 宅地造成許可 など
事前調査の段階で必要な申請はしっかりお伝えしますのでご安心ください!
すべての申請がクリアになったら、いよいよ着工です!
工事編へと続く
以上が「見積・確認申請」の解説になります。
設計までは抽象的だった全体像が、金額が決定することによってより具体的になります。
諦めなくてはいけないものも出てくるでしょうが、その理由が明確になることで納得して次に進むことを重視しています。
次回は〈工事〉となります。
今まで図面や模型、ある意味で空想の中でイメージしていたものが現実の大きさになって現れてきます。
次回は工事の流れや打合せ内容について書ければと思います。
border design architects は 愛知 名古屋 岐阜 三重 など 東海 エリアを中心に木造住宅の新築、戸建て・マンションリノベーション、店舗や家具などのデザインを行っています。
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